移民の暮らし 8
囚人上がりのフランシス・グリーンウェーはシドニーの建設が始まったばかりの頃、石造りの政府庁舎の設計をほとんど1人で担当しました。
グリーンウェーの後継者の1人に、イングランド人設計技士及び建築家で、主に個人の仕事を専門としたジョン・バージの名を挙げることができます。
彼はそれまでの修業をやめ、土地を耕やすつもりで1828年にオーストラリアへやって来ました。
バージは1830年代に、再び建築家としての道を歩み始めることとなります。
彼はリージェンシー様式(簡素な外観、化粧着色しっくい仕上げ、円孤アーチ、鉄のバルコニーとベランダを持つ建築様式)に手を加えました。
エリザベスベイハウスやマッカーサー一族の邸宅であるカムデンパークも彼の作品です。
1830年代には、オーストラリア社会に蓄積された富を反映して建築ブームがおこり、バージが建てたスマートな邸宅を初め、多くの邸宅が建築されました。
一方、奥地の開拓地では、いつの日にか「上流階級」を築くことを夢見て、スクォーター達が不自由な生活を強いられていました。