「老賊」議員の引退 2
議会審議を見限り、今後は大衆路線を歩むと宣言した民進党は、4月一7日「老賊反対」を叫ぶ10万人の街頭デモを繰り広げました。
地元台湾のテレビは国民大会の報道で、議員の顔のアップなどを見せることはめったにありません。
日本人記者たちが会場風景を取材し、東京にその映像を伝送したとき、東京のデスクは
「いやあ、画を見ただけで台湾の抱える現実がよくわかるよ」
・・・と電話の向こうでつぶやいたそうです。
カメラが大映しにしたのは、わけもなく議場をうろつく老人、議事とは関係のないことを大声でわめき散らすだけの老人、居眠りをしたり、新聞を読んだり、そんな老人たちの姿でした。
この集団をまとめ、議事を進行させるだけでも大変な労力が必要だろうと思われました。
ある記者は、この人たちに台湾の決定を委ねなければならない、それも台湾が抱えた現実老齢議員の実際の生活ぶりを知りたいと思い、一人の議員の家を訪ねました。
白氏、中国湖南省出身で84歳。
台北市内の公団住宅に病気の奥さんと2人で暮らしていました。
この人の日課は、朝昼晩と1日3回の近所の散歩だといいます。