再就職を考える
P氏は商事会社における業績をこれまた次から次へと具体的に披露し、これがどういう役職処遇に値するか、社長の意見を迫りました。
「どうもPさんは会社の名前や信用でこなせた商売を自分の実力や功績と錯覚している面が大きく・・・
サラリーマンなら誰しもそういう自惚れや思い違いはあるものですが、どうもPさんの場合はその度合いが強すぎるようです」
P氏は最後に中東へプラント入札のコマネゴ(落札交渉)に行って不調におわったのが引退の決め手になったと理由づけましたが、
「あの時もし私の名刺にディレクター(取締役)の肩書きが入っていたら、あの商談も落札できたはずです」
・・・と、会社が自分を処遇しなかったために、会社自体失注して損をしたと説明したうえ、
「おたくの会社では常務にしていただけませんか、それだけのことは必ずやり遂げますし・・・
もしそれだけのご期待に添えなかったら即時辞めさせていただいてけっこうですから」
・・・とつけくわえました。