独自の生存空間を模索する台湾 2
東京大学で学び博士号を取得した教授は、自ら「私は美濃部達吉学派の流れを組むりベラル派です」と紹介したそうです。
戯乱時期終結後の法制度を話し合うため法学者や弁護士などに呼びかけてつくった「法秩序再建委員会」の座長も務めています。
台湾の憲法は「三民主義に基づく五権憲法」だといわれます。
三民とは「民族、民権、民生」。
五権とは西洋的な3権分立制度に治権・考試(総統の政治行使権)、制権・監察(国民大会による監督権)が加わります。
しかしこれも李教授の言葉を借りると、あらゆるところから政治理念を借りてきた寄せ集めの憲法であり、「ドラゴン憲法」だということになります。
龍は、頭はヒツジ、口は虎、ワニの足に蛇の体というように、中国人好みの強そうなところだけを寄せ集めてつくった幻の動物。
中華民国憲法もそれと同じように、孫文が好きな思想制度をすべて持ち込み混ぜ合わせたものだといいます。
孫文はソ連からは最高ソビエト会議、中国共産党からは全国人民代表会議といった制度を借り、プロレタリア独裁の人民民主集中制といった理念も標榜しています。
そうした考え方からつくられたのが、中国の全国人民代表大会とまったく同じ性格をもつ国民大会でした。